電子工作のきほん|#00 はじめに

はじめに ── このコースのゴールと、安全のこと

ようこそ、「電子工作のきほん」へ。このコースでは、抵抗器やLEDといった電子部品のしくみと使い方を、ひとつずつ学んでいきます。最初のこのページでは、コース全体の進め方と、いちばん大切な安全の話をします。

電子工作のきほん #00 はじめに(アイキャッチ)

1. 電子工作って、何が楽しいの?

スイッチを押すとLEDが光る。暗くなると自動でライトがつく。手が近づくとブザーが鳴る。電子工作では、自分で考えた「こうなったらいいな」を、本物の部品と回路で形にできます。プログラミングが画面の中の出来事だとすれば、電子工作は手で触れて、目で見て、音で聞けるものづくりです。組んだ回路が思いどおりに動いたときは、素直にうれしいものです。

電子工作の基本のかたち(入力・回路・出力)

第一歩は小さなところから始まります。豆電球のかわりにLEDをひとつ光らせる。それだけのことでも、「なぜ光るのか」「なぜ抵抗器がいるのか」まで分かると、身のまわりの電気製品の中身が少し想像できるようになります。このコースでは、その「なぜ」をていねいに説明していきます。

2. このコースの進め方

このコースは全14回で、抵抗器・LED・スイッチといった基本の部品を一つずつ取り上げます。どの回も流れは同じです。身近な例で導入し、しくみを図で説明し、実際の回路で使い方を示し、注意点とよくある失敗を紹介して、最後にテスターなどで確かめます。

各回の流れ(導入・しくみ・使い方・注意・確かめる)

数式も出てきますが、使うのは足し算・かけ算・割り算だけです。計算の例を必ずいっしょに載せるので、順番に読んでいけば自分で計算できるようになります。

3. 安全のこと ── 低い電圧でも油断しない

電子工作で使う電圧は、3Vや5Vといった低いものがほとんどです。人が感電して危険になるような高い電圧は、基本的に出てきません。けれども「低いから何をしても平気」ではありません。次の3つだけは、最初に覚えておいてください。

電子工作の安全の3つの注意(ショート禁止・熱に注意・極性に注意)

ショート(短絡)に気をつける

電源のプラスとマイナスを、部品をはさまずに直接つなぐと、とても大きな電流が一気に流れます。これをショートといいます。電池が一瞬で熱くなったり、配線が焦げたり、部品が壊れたりします。とくにリチウム電池やモバイルバッテリーは、ショートで発熱・発火することがあるので要注意です。つなぐ前に「プラスとマイナスが直接つながっていないか」を確認するクセをつけましょう。

熱とやけどに気をつける

抵抗器やモーター、はんだごては、使っていると熱くなります。とくにはんだごての先は300℃以上になり、触れると一瞬でやけどします。電源を入れたまま部品に電流を流し続けると、思った以上に熱くなることもあります。「あれ、熱いな」と感じたら、まず電源を切る。これが基本です。

部品の向き(極性)に気をつける

LEDや電解コンデンサ、電池などには「向き」があります。プラスとマイナスを逆につなぐと、光らないだけならまだしも、部品が壊れたり、コンデンサがふくらんで破裂したりすることがあります。各回でその部品の正しい向きを必ず説明しますので、あわてず確認しながら進めましょう。

並べると少しこわく見えますが、どれも知っていれば防げるものです。このコースでは、部品ごとに「ここが危ない」を必ず説明します。

4. 用意するもの

最初から全部そろえる必要はありません。ブレッドボード(はんだ付けせずに回路を組める基板)、ジャンパーワイヤー、抵抗器の詰め合わせ、LEDを数個、タクトスイッチ、そしてデジタルテスター。このあたりがあれば、多くの回を試せます。どれも数百円から千円台で買えます。道具がそろうまでは、読み物として読み進めてもらってもかまいません。

最初にそろえたい道具と部品(ブレッドボード・ワイヤー・抵抗器・LED・スイッチ・テスター)

5. さあ、はじめましょう

準備の話はここまでです。次の回では、すべての土台になる「電気そのもの」、つまり電圧・電流・抵抗と、それらを結ぶオームの法則を、水の流れにたとえながら見ていきます。ここを押さえると、このあとの部品の話がずっと分かりやすくなります。それでは始めましょう。

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