FreeCAD入門シリーズの第1部「基本操作」へようこそ。ここは、FreeCADをはじめて触る方が、自分の手で最初の3D部品を作れるようになるまでをまとめた入門編です。むずかしい理屈は後回し。まずは「画面に立体が出てきた!」「3Dプリンタで形になった!」という成功体験を、いちばん短い道のりで味わってもらうことを目標にしています。

第1部を終えると、できるようになること
- FreeCADを自分のパソコンに入れて、画面の各部の役割が分かる。
- スケッチ(2Dの下絵)で、線・四角形・円を描ける。
- 寸法と拘束で図形をきっちり固定(完全拘束)できる。
- 押し出し(Pad)・ポケットで、2Dを立体にしたり、穴をあけたりできる。
- フィレット・面取りで角を整えられる。
- 作った立体をSTLで書き出して3Dプリントできる。
つまり第1部だけで、「設計して → 立体にして → 印刷して手に取る」というものづくりの一周を、ひとりで回せるようになります。
こんな方におすすめ/前提
- 3Dプリンタで何か作りたい人、無料で本格的な3D CADを学びたい人。
- 高専・高校・大学で設計やものづくりを学ぶ人、部活(ロボコンなど)で部品を作りたい人。
- 前提知識は不要です。マウスでクリックできればOK。Windows / Mac / Linux いずれでも進められます(画面は FreeCAD 1.1・日本語表示で解説)。
学習の流れ(全9回のロードマップ)
次の順番で進めます。上から順にやれば、むりなくステップアップできます。各回のタイトルから記事に進めます。
- #00 インストールと画面の見方:準備運動。FreeCADを入れて、覚えるべき6つの場所を押さえます。
- #01 スケッチをマスターする:線・四角形・円から円弧・スロットまで。すべての土台になる下絵の描き方です。
- #02 足すと引く:パッドで足し、ポケットで引く。平らな面に描き足す作り方も、ここで身につきます。
- #03 回転で作る:半分だけ描いて回せば、コップのような丸い立体ができます。削るグルーブも。
- #04 仕上げの技:フィレット・面取り・抜き勾配・厚み。かける順番にもコツがあります。
- #05 ミラーとパターンで量産する:鏡像・直線状・軸周状。1つ作れば、あとは並べるだけで量産できます。
- #06 曲線で作る:ロフト・パイプ・ヘリックス:断面をつなぐ・道にそわせる・巻き上げる。曲面とばね、ねじ山まで。
- #07 BodyとPartで設計を整理する:つまずきやすい考え方を独立回で整理します。履歴の編集と名前付けも。
- #08 STL書き出しと3Dプリント:名前入りキーホルダーを作って、実際に印刷するところまで。
つまずきやすい所は、先回りしてあります
FreeCADでよくつまずくのは「完全拘束(#02)」と「BodyとPartの違い(#07)」の2つです。このシリーズでは、その2つをあえて独立した回に分けて、じっくり解説します。「なんとなく動かしていたら壊れた…」を防ぎ、理由から分かるように進めるので、安心してください。
学び方のコツ
- 読むだけでなく、必ず自分の手でも動かすこと。身につき方がまったく違います。
- うまくいかないときは、まずEscキー。FreeCADはCtrl+Zで何度でもやり直せます。
- 1回ごとに「作れた!」を確認しながら、少しずつ進めましょう。
この先へ(第2部・第3部)
第1部で基本操作が身についたら、次は第2部「部品設計の実践」で、センサーマウントやブラケットなど実用的な部品を設計します。さらに第3部「Pythonで自動設計」では、コードを使った設計に進みます。まずはこの第1部で、FreeCADと仲良くなりましょう。#00 から、いっしょに始めていきましょう。