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前回はこちらです
1 この章の目的
この章では、PoliviaBot UMEの I2C(GP4/GP5) を使って、SSD1306(OLED) に文字を表示します。
Python初心者向けに「I2Cとは何か → 配線 → スキャン → 表示」まで順に進めます。
I2C通信とは?
I2C(アイ・スクエアド・シー)は、マイコンとセンサ/表示器をつなぐための通信方式です。特徴は次の通りです。
- 2本の線だけで通信できる
- SDA:データ線
- SCL:クロック線(タイミング)
- 1つのバスに複数の機器をつなげる
- 各機器は I2Cアドレス(例:0x3C)で識別される
2 PoliviaBotのI2Cピン
あなたのピン仕様では以下です。
- I2C0 SDA:GP4
- I2C0 SCL:GP5
配線(SSD1306 OLED)
一般的なSSD1306(I2Cタイプ)は端子がこうなっています:
- VCC(電源)
- GND
- SCL
- SDA
接続は次の通り(※OLEDの電源は基本 3.3V推奨):
| OLED | Pico W |
|---|---|
| VCC | 3V3 |
| GND | GND |
| SCL | GP5 |
| SDA | GP4 |

3 I2Cスキャンで接続確認(最重要)
まず「見えているか」を確認します。これができれば半分成功です。
※ロボットの電源を入れてから実行してください。
from machine import Pin, I2C
i2c = I2C(0, scl=Pin(5), sda=Pin(4), freq=400000)
devices = i2c.scan()
print("I2C devices:", devices)
# 16進数表示
print("I2C addresses:", [hex(d) for d in devices])
期待される結果
SSD1306は多くの場合、アドレスが 0x3C または 0x3D です。
例:['0x3c']
4 SSD1306ライブラリについて
MicroPythonでは、SSD1306用のドライバがよく使われます。
液晶ディスプレイに文字を表示させるのを1からコーディングするのは非常に複雑になってしまいますので、ここではmicropythonに搭載されているライブラリ「ssd1306」を活用しましょう。
まずThonnyの画面左上の「ツール」をクリックして開き、「パッケージを管理」をクリックします。

画面上部の検索バーに「ssd1306」と記入しEnterキーを押します。

画面右側にライブラリ名が表示されますのでクリックします。

中央下部の「インストール」をクリックします。

画面左側の<インストール>の項目に「ssd1306」が追加されていればインストールは完了です。

これでライブラリが使用できるようになりましたので、プログラムを書いていきましょう。
まずライブラリをインポートします。
今回はRaspberry Pi Pico WとLCDをI2C通信で接続しますので、machineライブラリの中からI2Cというライブラリもインポートしましょう。
from machine import Pin, I2C
import ssd1306
import time5 文字を表示する
I2Cアドレスが 0x3C だった場合の例です。
from machine import Pin, I2C
import ssd1306
import time
# I2C初期化(PoliviaBot仕様)
i2c = I2C(0, scl=Pin(5), sda=Pin(4), freq=400000)
# OLED初期化(128x64が一般的)
oled = ssd1306.SSD1306_I2C(128, 64, i2c, addr=0x3C)
# 画面クリア
oled.fill(0)
# 文字を書く(x, y)
oled.text("PoliviaBot UME", 0, 0)
oled.text("I2C SSD1306 OK!", 0, 16)
# 画面反映(これが超重要)
oled.show()
while True:
time.sleep(1)重要ポイント
oled.text()は「文字をバッファに書くだけ」oled.show()で 画面に反映される
※電池が減ってくるとうまく通信できない場合があります
6 複数行の表示と更新
画面を更新するときは毎回、
oled.fill(0)で消すoled.text()で書くoled.show()で反映
という流れにするとわかりやすいです。
from machine import Pin, I2C
import ssd1306
import time
i2c = I2C(0, scl=Pin(5), sda=Pin(4), freq=400000)
oled = ssd1306.SSD1306_I2C(128, 64, i2c, addr=0x3C)
count = 0
while True:
oled.fill(0)
oled.text("PoliviaBot", 0, 0)
oled.text("Counter:", 0, 16)
oled.text(str(count), 0, 32)
oled.show()
count += 1
time.sleep(0.5)課題 12
I2Cスキャン結果をOLEDに表示してください。
解答例はこちら
from machine import Pin, I2C
import ssd1306
import time
i2c = I2C(0, scl=Pin(5), sda=Pin(4), freq=400000)
devices = i2c.scan()
oled = ssd1306.SSD1306_I2C(128, 64, i2c, addr=0x3C)
oled.fill(0)
oled.text("I2C scan:", 0, 0)
oled.text(str([hex(d) for d in devices]), 0, 16) # 長い場合は見切れます
oled.show()
while True:
time.sleep(1)課題13
超音波センサ(Trig=GP7, Echo=GP6)の距離をOLEDに表示してください。
- センサで**距離(数値)**を取得する
- その数値を**文字列(テキスト)**に変換する
- OLEDに表示して、デバッグできる状態を作る
LEDだけだと「近い/遠い」程度しか分かりませんが、OLEDに数値が出ると調整が一気に楽になります。
解答例はこちら
from machine import Pin, I2C
import ssd1306
import time
i2c = I2C(0, scl=Pin(5), sda=Pin(4), freq=400000)
oled = ssd1306.SSD1306_I2C(128, 64, i2c, addr=0x3C)
# --- 超音波(Trig=GP7 / Echo=GP6)---
TRIG = Pin(7, Pin.OUT)
ECHO = Pin(6, Pin.IN)
SOUND_SPEED = 0.0343 # cm/us
def get_distance_cm(timeout_us=30000):
# Trigパルス
TRIG.value(0)
time.sleep_us(2)
TRIG.value(1)
time.sleep_us(10)
TRIG.value(0)
# EchoがHIGHになるのを待つ(タイムアウト付き)
t0 = time.ticks_us()
while ECHO.value() == 0:
if time.ticks_diff(time.ticks_us(), t0) > timeout_us:
return None
start = time.ticks_us()
# EchoがLOWになるのを待つ(タイムアウト付き)
while ECHO.value() == 1:
if time.ticks_diff(time.ticks_us(), start) > timeout_us:
return None
end = time.ticks_us()
duration = time.ticks_diff(end, start) # us
distance = (duration * SOUND_SPEED) / 2
return distance
# --- メインループ ---
while True:
d = get_distance_cm()
oled.fill(0)
oled.text("PoliviaBot UME", 0, 0)
oled.text("Sonar:", 0, 16)
if d is None:
oled.text("Distance: ---", 0, 32)
else:
oled.text("{:5.1f} cm".format(d), 0, 32)
oled.show()
time.sleep(0.3)次回はこちら
